1年以上前に無線LANの設定をしたお客様から電話がありました。
以下、その方との会話
お客様:インターネットがつながらなくなってしまいました。
私:何か変わった事はなかったですか?

お客様:いえ。普段どおりパソコンの電源を入れてインターネットを見ようとしたのですがヤフーの画面が表示されません。
見てもらえませんか?
私:分かりました。では○日の10時頃お伺いしますね。
数日後、約束の時間にそのお客様の家を訪れました。
挨拶を済ませ、早速パソコンの状況を確認します。
ブラウザを起動すると、例の "ページを表示できません。" というメッセージが表示されます。
この場合、さまざまな原因がありそうです。
ざっと思いつくだけでも原因として以下のようなものが考えられます
○無線LANの電波の状態が悪い。
○子機がパソコンから抜けている。
○プロバイダ側のトラブル
○回線(ADSL)のトラブル
○無線LAN機器の故障
○セキュリティソフトの設定
○住宅内の電話回線の問題
これ以外にもありますが、専門的になるのであえて取り上げません。
問題を解決するには、原因として考えられそうな事を一つ一つつぶしていくしかありません。
まずは回線やプロバイダ側に原因があるかどうかを確認します。
これは、ルーターの全面のランプを見ればほぼ分かります。
PPPランプが点灯していれば回線側は正常であると考えられます。
また、無線LANの電波状況を調べるには、通常画面右下に表示されているアンテナを確認します。
機種やパソコンの設定にもよりますが、携帯電話に表示されるアンテナのアイコンが表示され、アンテナが2本以上立っていれば問題なく接続できるはずです。
今回はアンテナが2〜3本立っている状況でしたので電波の問題でもない事までは分かりました。
セキュリティソフトの設定も確認してみましたが特に変わったところはありませんでした。
ここまで検証を進めたところでピンときました。
このお客様はNTTのルーターを使っています。
NTTのルーターは、ある一定以上の期間(数ヶ月〜1年位)電源の入った状態が継続すると、内部で熱を持つなどが原因で通信ができなくなくという現象が発生する事があります。
今回もやはりこれが原因でした。
一度ルーターの電源ケーブルを抜いて数分経過したら再度電源ケーブルをつなぐ。
これだけで機器がリセットされ、再びつながるようになります。
パソコン本体でも通信機器でも同じですが、何か動作がおかしいとか、ありえないような動きをする といった場合は一度リセットしてみるという事をお勧めします。
多くの場合はこれだけで機器が正常に戻ります。
頭を冷やして冷静になる事が必要なのは人間も機械も同じようです。
プロバイダと契約したり、あるいは通販でパソコンを購入すると技術者が無料で出張してサポートしますというサービスがあります。
私自身、あのサービスの"技術者"として仕事をしていた時期があります。
まずはあのサービスの仕組みを説明します。
例えばプロバイダのA社があったとします。
このプロバイダは都内にあって、全国のサービス網はもっていません。
一方で、パソコンサポートを専門に行っている会社があります。
このサポート会社も全国に営業所を持っている訳ではないのですが、全国にサービスを提供するため各地に契約社員を置いています。
こういった会社がプロバイダや通販会社と契約し、ある地域のお客様から作業依頼があると、その近くに住んでいる契約スタッフを派遣し対応するというシステムになっています。
私はとあるサポート会社と契約し、そこの社員として仕事をしていたという訳です。
この契約スタッフの技術力もピンキリで、満足にメールの送受信設定もできないようなレベルの人から高度な知識のある人まで多くの人がいました。
仕事をしていて楽しい事も辛い事もありましたが、この仕事をある程度の期間してきたおかげで現在の知識・技術が身についたものと思っています。
先日トラブル解決の依頼があったお客様。
この方、地元では名前の知られた会社の役員をされている。
立派な家にお住まいで、室内には絵画が多数飾られていて、調度品も素晴らしいものばかり。
依頼内容は、インターネットが突然つながらなくなったので見て欲しいとの事だった。
こちらのお宅は無線LANで接続している。
状況を確認すると、無線は正常につながっている。
ルーターの接続設定がおかしい訳でもない。
しかし、ルーターのPPPが点滅していて認証エラーになっている状態。
この段階で考えられる原因は以下のようなものがある。
1. ルーターの故障
2. 何者かによってパスワードが変更されてしまった。
3. アカウント(プロバイダとの契約)が無効になっている。
原因を探っていくうちに、1の可能性は低いだろうと思った。
無線も設定画面も正常なので、通信機能の部分だけが故障という事はないだろうと考えたからだ。
2.
の可能性もほとんどないので、一番可能性の高いのは 3. だ。
という事で、プロバイダに問い合わせたところ、案の定、料金が2ヶ月前から支払われていないため止められていたというのが原因だった。
もちろんお支払いに困っての事ではなく、何らかの手違いで支払い忘れていたようだった。
こんな事が原因でつながらなくなる事もあるというお話でした。
設定は間違っていないはずなのになぜがインターネットがつながらないという場合がある。
ルーターのPPPランプは点燈しているのになぜかIEの画面には例のつながらないときのメッセージが・・・
サーバーが見つからないか、DNS
エラーです。
Internet Explorer
こういった場合、接続設定ではなくセキュリティソフトが原因になっている事があります。
最近のセキュリティソフトはウィルス・ワーム・スパイウェア対策、侵入検知などその機能は多岐に渡ります。
そのため、正しい設定を行わないとそのソフトが本来の機能を発揮できないだけでなく、逆にそのソフトがパソコンの機能を妨害してしまう結果にもなりかねません。
今回の "セキュリティソフトがつながらない原因" というのもまさにコレ。
ファイアーウォールという外部やLANで接続されている他のパソコンからのアクセスを制限する機能が、つなげようとしているインターネットを遮断してしまっているという訳です。
Norton Internet Security を使用している場合、ファイアウォールの設定 ->
ネットワークの中でホームネットワークを信頼リストに入れる という操作を行わなければなりません。
パソコンをある程度の期間使っていると、問題が起こってくるのが避けられないのはこれまで何度も指摘してきました。
その"問題"には、大きくソフトウェア的な問題とハードウェア的な問題がある というのも何度か述べました。
ソフトウェア的な問題というのは、例えばウィルス感染だったり、あるいはインターネットを通じて不正なソフトを勝手にインストールされてしまい、意図しないのに勝手にアダルト画像などが表示されてしまうといったトラブルを指します。
この場合、Windowsの再インストールあるいはリカバリーといった操作を行えば、保存されていたデータは全てなくなりはしますが、自分で最初の状態に戻す事は可能です。
今回のテーマはもう一方のハードウェア的な問題の場合の対応についてです。
ハードウェア的な問題というのは様々考えられますが、比較的多く発生するのがハードディスクのトラブルです。
ハードディスクはパソコンの主要部品の一つで、極めて精密な部品であるため、少しの振動や衝撃でも故障の原因になります。
これが故障するとパソコンが起動しなくなったり、起動はしても特定のソフトが動作しないとか特定の文書ファイルが読み込めないといった現象が発生します。
こうなるとハードディスクそのものを交換した上で、再度WindowsなどのOSを入れなおすしか方法がありません。
また、液晶画面のトラブルも多く発生する問題の一つでしょう。
電源スイッチを押しても換気ファンは回るが電源が入らないと思って、画面をよくみるとかすかに文字が映っているという現象が発生する事があります。
これはバックライトが切れた事が考えられます。
バックライトというのは液晶画面を照らしている照明の事で、これが切れると液晶画面が真っ暗になって見えなくなり、パソコンの操作ができなくなります。
このような問題が起こると、多くの人は購入したお店に持ち込むのではないでしょうか。
しかし多くの場合、販売店はメーカーへ修理を取り次ぐだけですから最終的にはメーカー修理になります。
保証期間内ならまだしも、保証の切れたパソコンをメーカー修理に出すと、我々(つまり個人で修理などを受けている業者)の常識では考えられない見積り金額が提示されます。
パソコンに限らず機械の修理は大きく部品代と工賃(技術料)に分かれていますが、メーカー修理に出すと部品代として計上される金額が、その部品が一般的に小売されている額の2〜3倍になっている場合が少なくありません。
もちろん工賃も安くはありません。
これは、ひとつには製品を新規購入する場合は他者との競合があるためそれなりの価格にしなければなりませんが修理に関しては事実上独占的な地位にあるため という事と、もう一つは販売店を経由するため手数料などが上乗せされているため だと考えられます。
ここで、改めて考えてみて下さい。
新聞などに掲載されている直販モデルのPCが7万円程度から買える時代に、ハードディスクの交換に5万円以上も出せますか?
また、上記のノートパソコンのバックライト故障の例でいうと、メーカーに修理を依頼すると液晶パネル全体の交換しか対応していない というメーカーがほとんどです。
それで、その修理代金は というと パネル、つまり画面の大きさにもよりますが7〜8万円ほど。
新品のノートパソコンが
10万円程度で購入できるにもかかわらず、8万円出して修理するでしょうか?
かといって、問題は単にその部品だけなので、買いなおすのも無駄になる。
このような場合メーカーでの純正修理でなく、個人あるいは小規模な体制で行っている修理専門店などに依頼する事をお勧めします。
インターネットで検索すればいろいろ出てきますが、それらの多くは良心的な価格設定になっているはずです。
上記のバックライト交換の場合、私が実際に確認したところでは1万円台から行っている業者があります。
ハードディスク交換程度でしたら当方でも行っています。
ご希望の方は一度見積り依頼をお送り下さい。
日本人は、"修理は買った店に依頼するもの" というような先入観があるようですが、パソコンの場合、それは全く関係ありません。
なお、現在のパソコンのメーカー保証はあくまで"部品"が対象です。
ウィルス感染などのトラブルは全く保証されませんのでお店に持ち込んでも無料で復旧する事はできません。
このところ、私の本業であるパソコンのトラブル対応で、立て続けに "突然パソコンが起動しなくなった" というお客様からの対応依頼がありました。
1件がノートPC,もう1件はデスクトップPCでした。
ノートPCの方はHDD(ハードディスクドライブ)がクラッシュしてしまったのが原因でした。
この場合はもう部品交換しか復旧の方法がないため、新しいHDDに交換してウィンドウズの再インストールを行いました。
このPCは業務で使用しているものなので、毎日必要なファイルのバックアップを行っていたため失ったものは最小限で済みましたが、それでも受信メールの一部などは回復する事ができませんでした。
一方のデスクトップのお客様は趣味で音楽や映像をダウンロードするなどして楽しんでいたのですが突然パソコンが起動しなくなったという事で、調べた結果部品などハードウェアの原因ではなく、何らかの理由でウィンドウズが不安定になっていた事が原因でした。
この場合は部品交換は必要なく、HDDをフォーマットして、同様にウィンドウズの再インストール作業を行う事で初期状態に戻す事ができました。
このブログでこれまで何度か書いていますが、パソコンを使い続ける限りこういったトラブルは必ず発生すると考えてください。
業務で使っているパソコンはもちろんの事、たとえ趣味で使っているパソコンでも、旅行先や運動会で撮影した写真など2度と得られない情報が入っているのではないでしょうか?
パソコンにトラブルが発生する事が避けられないのなら、その日がいつ来てもいいようにあらかじめ備えておくというのが正しい考え方です。
そのために必要なのはバックアップです。
バックアップとは、記憶装置のトラブルに備えて必要なファイル(文書や受信メール、写真)などを他のメディアへコピーをとっておく事を意味します。
この、"他のメディア"
というのが大切なところで、例えば、Cドライブにあるマイピクチャの写真をDドライブにコピーしておくのはバックアップとしての役目を果たしていません。
CドライブとDドライブは一つのHDDの領域を分割したに過ぎませんから、機器が壊れてしまえば両方とも同時に失ってしまいます。
バックアップとしてお勧めなのはDVD-RAMです。
DVD-RAMはマウスの操作で簡単にコピーができて、しかも容量が大きいという特長があります。
最近の機種ならほとんどのPCでこのドライブを装備しているのではないでしょうか?
バックアップを確実に行うポイントは、その操作を一連の作業の中に組み込んでしまう事です。
私のお勧めする方法は、コピーソフトを使う方法です。
コピーソフトとは、あらかじめどのファイルをどこにコピーするかという条件を複数指定する事ができ、ワンクリックでそれが実行できるという便利なものです。
条件指定の中には、同じファイル名だった場合は日付を比較して新しい場合だけコピーするなど細かい指定が可能であるため変更のあったものだけをコピーする事が可能です。
フリーソフトでもさまざまな種類のものが公開されていますので一度お試し下さい。
HDD復旧 のノウハウ
パソコンを使っていて一番困るのは突然発生するデータの消失でしょう。
特に、業務をパソコンに全面的に頼っている状況でのハードディスク(HDD)の故障は致命的です。
バックアップをとっていなければ、そのパソコンのHDDを復旧するしかありません。
ただ、同じハードディスク故障でもその程度によって対応は異なります。
なので慌てずに冷静に対処すれば必ず解決策が見つかるはずです。
そのパソコンを業務で使用しているとすれば焦る気持ちになりますが、以下の対応で回復できる可能性があります。
但し専門的な内容になるのであくまで自己責任で行って下さい。
また、この作業を行うにはトラブルになっているものとは別のパソコンが必要です。
パソコンが起動しない場合のHDD復旧の手順。
1. パソコンからHDD(ハードディスクドライブ)を取り外す。
取り外し方は購入時に添付されているマニュアルを参照して欲しい。
HDDは小さな衝撃でも壊れたりダメージを受ける可能性があるので取り扱いに注意する。
電子機器は静電気に弱い。冬場は静電気が発生しやすいでのリストバンドを使うなど機器にダメージを与えないように注意が必要。
2. 取り外したHDDを外付けUSBドライブに取り付ける。
3. 外付けHDDドライブを別のパソコンに接続する。
4. そのパソコンを使って接続したHDDにアクセスする。
5. 必要なデータを自分のパソコンのハードディスクやフラシュメモリなどに退避する。
退避できるのはあくまでデータだけで、ソフトは他のパソコンに移すことはできません。
データが確実に退避できたら、起動しなくなったパソコンに入っていたHDDの状況を確認し、再度利用できそうなら元に戻してリカバリーします。
データ領域に損傷を受けているなど継続使用が無理そうなら新しいものと交換しますが、この判断はメーカーや専門業者に依頼した方が良いでしょう。
なお、最近のパソコンはリカバリーエリアがHDDの中に用意されている場合が多いので、このようなトラブルが発生する前にそれをCDにコピーしておくという作業をしておく必要があります。
メーカー修理に出すと持ち主に何の断りもなくディスクを初期化され大切なデータを失うことになるのでくれぐれもご注意を。
失っては困るデータはこまめにバックアップをとっておく事が必要です。
また、壊れたHDDでも専門の業者ならデータ復旧が可能な場合もあります。
メールの送信ができない原因
出張などでノートパソコンを持ち歩き、ホテルのLANケーブルにつないだり無線LANを使用してメールのやり取りをしているビジネスパーソンは多いと思います。
その場合、比較的多く見舞われるトラブルとして、メールの受信はできるが送信ができない という事が考えられます。
出先で仕事のメールを受けたはいいが、こちらから連絡できないのは受信した意味も薄くなりますし、かといって携帯から返信するのではちょっとカッコ悪いというものです。
これは、多くの場合そのホテルなり無線LANなりのプロバイダーがメールアドレスを提供しているプロバイダと異なる事が原因です。
多くのプロバイダでは、無差別な迷惑メールの発信に自社のメールサーバーを使われないよう対策しているため、他のプロバイダの接続から届いたメールは自社のメールサーバーを通さないという対策を講じています。
この対策を回避するためのメール送受信設定は各プロバイダの会員サービスのページで説明されていますが、この制約を回避するもっとも簡単な方法はウェブメールを使用する事です。
ウェブメールとは、OutoLook Express
などのメーラー(メール送受信ソフト)ではなく、ブラウザを使ってメールを送受信する方法で、Yahooなどのフリーメールで良く利用されています。
ウェブメールはWEBメールなどとも表記されますが、これを利用する事でどこのプロバイダ経由であっても自由にメールの送受信ができるはずです。
そのプロバイダの接続IDをパスワードを打ち込むだけで使え、複雑な設定も不要ですからメーラーで送受信するより操作も簡単です。
ウェブメールはあなたが契約中のプロバイダのサイトの中に用意されているはずです